風邪の治療

一般的な流れですが、①ウイルスに感染すると、喉が腫れ、熱が出て、頭や関節が痛くなります。免疫反応の影響です。②2.3日すると熱は下がり、痰や鼻汁が粘稠になってきます。傷ついた組織に細菌が繁殖しています。③無理をして休まなかったりすると、風邪をこじらせ、肺炎などをおこしてきます。

 

よって、①ひきはじめなら葛根湯。ウイルスに対する治療薬はなく、症状を抑える対症療法として、ロキソニンまたはカロナール。咳ならカフコデ。痰を出しやすくする去痰剤をメインに使っています。②細菌には抗生剤が有効なので、場合によっては使用します。耐性菌の問題など社会的な要因で最低限使用しています。

 

風邪の話

風に邪が入ると風邪をひきます。

元気な人なら葛根湯を飲めばよろしい。

正々堂々と勝負する形です。

ですが、少々こちらが不利な場合があります。基礎体力がない場合や、炎症が強い場合です。

その時は炎症を抑えたり、水の調整が必要となったりします。

易はもともと雨乞いや、戦役で発達した考え方なので、戦争に例えると分かりやすいかもしれません。

肺のはなし。

ヨガもそうですが、東洋医学では呼吸を重視します。

漢方では虚証と実証があります。

気力、体力が充実している人には薬でも、そうでない人には毒となる。

声が大きいことが肺の実証の証となります。

現代では、肺は時々深呼吸しないと縮んでいってしまうことが分かっています。

元気に運動している人は肺活量も大きく、声が大きい。

逆に病気がちで浅い呼吸をしているとだんだん声が小さくなる。

人体はホメオスタシスと言って、全体で統制をとるように働くので、

肺が実証だと全身がそれに合わせてチューンされる。

とても理にかなった話だと思います。

気のはなし。

さて、「元気」という言葉があります。文字通り祖先から代々受け継ぐもので、腎に宿ります。

「英気を養う」という言葉があります。おそらくもともとは「営気」で、他の命を「いただく」ことで胃から取り入れます。

肺は外気を取り込み諸気を全身に行き渡らせます。

経絡を通り、肝に至るという解釈です。

経絡には、井戸のように気の湧いているところがあり、「ツボ」とよばれています。

 現代では、腎臓は血管の集合体で、全身の血管の状態を反映することから、「腎が寿命を決める」と言われています。

腎が衰えたときには牛車腎気丸などが適応となります。

ブログはじめました。

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漢方の話。

乾林堂はもともと祖先が塩谷町の道下というところで漢方医をしておりました。

漢方、漢字などと言うように、漢の時代に今の中国の基礎がつくられました。

よって、「易経」の考え方がベースとなっております。

「易」は占いですから、結果のみを知らせます。

中国の官僚はその結果を解釈して政治に活かしてきました。

漢方の解釈について、現代の医学から見ると、

「合っていることもあるし、間違っているところもある」

というのが率直なところです。しかし、

今もって実際に使われているってスゴくないですか?