花粉症。特に小児の方。

花粉症の季節となりました。アレルギーの薬として抗ヒスタミン薬を飲み続ける方も多いと思います。古いタイプの抗ヒスタミン薬はぼーっとします。脳内に移行しやすいためです。
脳内ではいくつかの神経回路にヒスタミン受容体が発現していることが知られています。
 子どもの認知機能は8~10歳ごろまで急速に発達しますが、抗ヒスタミン薬はワーキングメモリの発達に影響する可能性が示唆されています。
ただの鼻水に抗ヒスタミン薬を漫然と処方し、飲み続けることにより、学習が妨げられ、一生のうちで一番伸びる時期をダメにしてしまう可能性があります。

単なる風邪に抗生剤をむやみに処方するのも慎みたいと考えます。

血糖値を上げない食べ方

血糖値を上げない食べ方について。
食品のカロリーは、燃焼させたときのカロリーを表示しているので、実際に吸収された場合のカロリーとは異なる可能性があります。脂質やたんぱく質、単糖類などは吸収が早く、90%吸収されるといわれています。
糖質には吸収の遅いものがあり、特に食物繊維はほとんど消化されず、他の食品の吸収を妨げてくれます。食品の血糖値の上げやすさをGIといいます。
朝食に甘いものは摂らず、GI値の低い、玄米などあまり精製されていない食べ物、フルーツなどを摂りましょう。朝に血糖値を上げてしまうと、1日のコントロールが難しくなります。また、朝食を抜くのもよくありません。

その他、「血糖値を上げない食べ方」
サラダなど食物繊維の多いものから食べたほうがいい。
野菜はたくさん摂った方がいいが、芋やレンコンなどの根菜は穀物としての側面もある。
少量、頻回に摂り、ドカ食いを防止する。
緑茶は食物繊維やビタミンが含まれ、健康に良い。
食後は動いた方がよい。夜8時以降は食べない。

 

血糖値のはなし


血糖値が100とか聞いたことがあると思います。単位はmg/dlです。つまり、体重60キロの人で4リットル血液があるとして、4gです。
スリムサイズのスティックシュガーと一緒です。それが半分になると低血糖となり、倍になるとあちこちにくっついて悪さをします。
「医」という字には、危険なもの「矢」を囲って、もって薬とするという意味があります。
 糖は厳密にコントロールしないと、「矢」となり、体に害を及ぼします。

 

インフル予防

インフルエンザが流行っております。
接触を避ける:具体的には電車などの人混みです。②飛沫感染なので、感染した人はマスクをする、感染した人が触ったものを触らない、触った手で顔を触ったりしない。③組織が傷ついていたり、抵抗力が落ちていると感染しやすいので、加湿し、睡眠をとり、インフルエンザ以外の風邪もひかないようにする。


そういった意味でマスクは有効で、手袋も有効だと思いますが、咳をしている人の所に行ってマスクをしていてもあまり意味はないと思います。すぐに手や顔を洗い、飛沫を洗い流すことが大切だと思います。

 

皆様気を付けてください。

脛をかじる

貞観政要に「脛を裂きて膓に食らわす」という表現があります。下のリンクを読んでこの話が頭に浮かびました。

https://lite.blogos.com/article/209594/

医院の経営が上手くいっても国が倒れてしまっては元も子もないと思います。

他の医院を批判するつもりはございません。

一流企業を辞めてNPOで働いたりする方が増えています。儲けたいなら、株や投資をすればいいし、資金が必要ならクラウドファンディングという手法もあります。

いろいろなやり方があっていいと思っています。経営が苦しくなったら考えが変わるかもしれませんが(笑)

病気のときは

水分を多めに摂って、暖かくします。テレビなども見ないで大人しくしていましょう。

 

微生物の繁殖を抑えるために、体の中で炎症反応が起こります。発熱すると、血管を縮めて熱を貯めようとしますが、体の各部位に負担をかけてしまいます。現代の恵まれた環境ではもっと楽に治すことができます。

先ずは水分を摂って、水分が全身に行き渡るようにしましょう。特に腎血流は尿を作らないようにするために、早期に絞られる傾向があります。

免疫反応は体力を消耗しますので、なるべく体力を温存するようにしましょう。脳は全身のカロリーの約20%を消費します。

 炎症から体を守るためにビタミンCをとります。消化も体力を使うので、お腹が悪くなくても消化の良いものを摂りましょう。